ローリングシャッタ―現象
ローリングシャッタ―現象
ソース:reddit.com |
上の画像は、日の光がよく当たった場所とそうでない場所で、定規の揺れがどう撮影されるかを対比しているのだが、その振る舞いの違いの大きさに驚かされる。
この興味深い対比は、カメラの特性によって以下のように説明される。
カメラの撮影の際にシャッターが開いている時間をシャッタースピードという。シャッタースピードが速いほどシャッターが開いている時間は短くなり、シャッタースピードが遅くなるとシャッターが開く時間は長くなる。そして、このシャッタースピードの違いによって、被写体の写り方が大きく変わってくる。
光の少ないところでは、カメラは十分な情報を得るためにシャッタースピードを落とす。すると、カメラは1フレーム内に多くの運動を捉えることになり、結果としてブレた画像が得られる。
一方、光がよく当たっている場所ではシャッタースピードが上昇し、ブレの無い運動が捉えられる。
このとき、対象の運動が速くカメラのスキャンが追い付かないと、対象がゆがんだり、奇妙な映像が得られることがある。これを、ローリングシャッター現象という。
以下のデモンストレーションはそれを見事に示してくれている。
最初の定規の動画も、日が当たっていない前半の映像ではシャッタースピードが遅くなり定規の運動はブレて見えるが、日の当たった場所に移動した後半はシャッタースピードが速く調整され、ローリングシャッター効果が生じている。
現象の数学的解析については、例えばコチラの記事参照。
手軽に試せる現象であるため、オリジナルのデモンストレーション動画を撮影してみるのもいいかもしれない。
コメント